2007年01月16日

[ほぼ日刊日々是映画] vol.1936 ★ 花よりもなほ

================================================2007/1/16==
                        -vol.1936--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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1936号です

『硫黄島からの手紙』がゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を
取ったそうです。まだ見てませんが…
となると、アカデミー賞もいけるのかもしれません。しかし、監督
がアメリカ人で外国語映画賞ってのも不思議な話です。

さて、映画は『花よりもなほ』。
レビューにはとくに書いてはいませんが、V6の岡田君ってのは
いい役者になりそうな雰囲気を持っていますねぇ

映画史、今日はお休み。
これくらいのペースでやっていこうと思いますので、どうぞ
よろしくお願いいたしますm(_ _)m


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-------- 目次 --------

■ 映画の1922年 − 今日はお休み

■ 今日の映画
 花よりもなほ

□ DVD今日の買い!

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■ 映画の1922年 − 今日はお休み



■ 今日の映画 − 花よりもなほ

--cinema1890-----------

 花よりもなほ

 2006年,日本,127分

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<キャスト&クルー>

監督 是枝裕和
原案 是枝裕和
脚本 是枝裕和
撮影 山崎裕
音楽 タブラトゥーラ

キャスト 岡田准一
     宮沢りえ
     古田新太
     浅野忠信
     香川照之
     國村隼
     原田芳雄
     上島竜兵
     木村祐一
     千原靖史
     加瀬亮
     寺島進

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 元禄15年の江戸、赤穂浪士が浅野内匠頭の仇を討つかが巷の話題
になっていたころ、うらびれた長屋に仇を探す男がもう一人いた。
その男は青木宗左衛門、父の仇を討つために松本から出てきた若侍
である。しかしなかなか敵が見つからず、長屋の風変わりな人々と
のんびりとした日々を送っていた…
 『誰も知らない』の是枝裕和監督が初挑戦した時代劇、こちらも
初時代劇の岡田准一の存在感が光る。


<レビュー>

 これは時代劇としては非常に現代風の作品で、ユニークであるけ
れど、是枝監督の作品としては非常にオーソドックスなものではな
いだろうか。是枝監督の作品は原作ものであるデビュー作の『幻の
光』を除いて、自信の卓越したアイデアによって秀逸な作品を生み
出してきた。『ワンダフルライフ』の死後の世界、『DISTAN
CE』のカルト、『誰も知らない』の兄弟、そのどれもがリアルで
ありながらユニークな発想を感じさせるものだった。
 それと比べると、この作品のアイデアはオーソドックスなものに
見える。時代劇というベースの上で見れば登場人物のキャラクター
などにユニークさを感じられるが、プロットに関して言えばあまり
意外性はなく、淡々と進むといってもいい。加えて、時代劇である
ために、ドキュメンタリー的な要素を感じさせる部分がなく、是枝
監督らしさがあまり発揮されていないように思えてしまうのだ。だ
から、退屈というほどではないけれど、何か物足りない印象が全編
を通して感じられてしまうのだろう。
 しかしもちろん面白くないわけではない。特に、それぞれのキャ
ラクターに深みが感じられるのがいい。宮沢えり演じるおさえも、
古田新太演じる貞四郎も、加瀬亮演じるそで吉も、木村祐一演じる
孫三郎も、それぞれを主役にしてひとつのサブストーリーができそ
うなくらいに、その背後に何かがあると感じさせるのだ。
 よく考えれば、脇役であってもその人それぞれの人生があり、そ
こに物語があるのは当然なのだが、普通はそれを感じさせることな
く、脇役は脇役としての役割を演じるだけなのである。しかし、こ
の作品においてはそれぞれの人生のかけらがふとした拍子に零れ落
ちるようで、そこに興味を引かれる。そして、ここにこそ是枝監督
の作品に満ちるリアリティの秘密があるのではないか。この脇役の
キャラクターの作り方によって時代劇などという現代から見れば決
してリアルではないものにもリアリティを感じさせるているのであ
る。
 結局、是枝監督は、作品が現代劇であろうと時代劇であろうと、
“人間”を描いているのである。人間の本質的な部分は現代であろ
うと、江戸時代であろうと変わらない。だからこそ時代劇であって
も同じようにリアリティを持った作品が作れるのだ。
 となると、逆にこの作品は時代劇らしくないからこそ物足りない
と感じられるのかもしれない。時代劇であることによって“らしさ”
が減じ、“らしい”がゆえに時代劇らしさが減じる。それが同時に
起きることによって物足りない作品となってしまったのではないか。
それならば、思いっ切りベタな時代劇を撮るか、完全に時代劇とい
う構図を壊してしまったほうがよかったのかもしれないなどと思っ
たりする。



□ DVD今日の買い!

<今日の作品:花よりもなほ>

 『花よりもなほ 愛蔵版』
  http://tinyurl.com/yy29sn

 『花よりもなほ 通常版』
  http://tinyurl.com/ygmj8z

 『岡田准一 改メ 青木宗左衛門 映画『花よりもなほ』入門DVD』
  http://tinyurl.com/yme7w8


<今日のお勧め>

是枝裕和作品を。これは本当にお勧めです。未見なら是非。

 『誰も知らない』
  http://tinyurl.com/ymbgnb

 『DISTANCE(ディスタンス)』
  http://tinyurl.com/y9onm5

 『ワンダフルライフ』
  http://tinyurl.com/yh8o4u

 『幻の光』
  http://tinyurl.com/yb2fwn



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posted by ヒビコレエイガ at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガ(仮) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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