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===============================================2009/12/29==
-vol.2680--
ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today
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2680号です。
年末年始になんのDVDを見ようかなぁ…という方は
greenzに記事を書きましたので、こちらをご参考に。
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さて、今日は『マチュカ 〜僕らと革命〜』というチリ映画。
なかなか暗いけど面白かったですよ。
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-------- 目次 --------
■ 今日の映画
マチュカ 〜僕らと革命〜
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■ 今日の映画 − マチュカ 〜僕らと革命〜
<1行コメント>
クーデターに翻弄される少年の成長物語、暗く重いが学びがある。
--cinema2548------------
マチュカ 〜僕らと革命〜
Machuca
2004年,チリ=スペイン=イギリス=フランス,121分
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<キャスト&クルー>
監督 アンドレス・ウッド
脚本 エリセオ・アルトゥナガ
ロベルト・ブロツキー
マムーン・ハッサン
アンドレス・ウッド
撮影 ミゲル・ロアン・リティン・メンス
音楽 ミゲル・ミランダ
ホセ・ミゲル・トバー
キャスト マティアス・ケール
アリエル・マテルーナ
マヌエラ・マルテリィ
アリーン・クッペンハイム
<評価>
☆☆☆☆ (満点=5)
<プレビュー>
1973年、チリ・サンチアゴ。裕福な家庭のゴンサロが通うセント・
パトリック・スクールに貧困層の子供が数人入学してくる。そのう
ちの一人ペドロと友達になったゴンサロは彼を通して初めてチリの
現実を目の当たりにし、初恋も経験する…
革命とクーデータに燃えた73年のサンチアゴを少年の目から描い
た社会派ドラマ。
<レビュー>
チリでは1970年にアジェンデが政権を取り、共産主義よりの政策
をとった。貧困層はこれを歓迎したが、富裕層は“コミュニスト”
としてこれに反対し、混乱がつづいた。この混乱はチリ国内に権益
を持ち、同時に共産主義の拡大に強く反対するアメリカも絡んで複
雑なものなのだが、この映画ではとりあえず貧困層と富裕層の対立
が激しかったということを知っていればいいし、知らなくてもゴン
サロがそれを学ぶのと一緒になんとなく知ることができるようになっ
ている。
裕福な家庭で育ったゴンサロは本当に何不自由なく暮し、スラム
の存在する知らなかったようだ。彼が通う学校の進歩的な校長マッ
ケンロー神父は社会の新たな流れを汲んで生徒達にも進歩的な教育
を授けるべく地元の貧困層の子どもたちを授業料無料で編入させる。
もちろん軋轢があり、典型的ないじめっ子も登場するのだが、主人
公のゴンサロはその中の一人ペドロと仲良くなっていく。
知らない世界を知り、初恋も経験するといういわゆる少年の成長
もの、階層の壁を越えて友情を育むふたりの少年の姿が微笑ましい
が、そこには常に嫉妬と周囲との軋轢がある。
この少年の物語の展開は彼ら自身によってではなく、その周囲と
の軋轢によって劇的に変化し、アジェンデ政権がクーデターによっ
て倒れることで結末がつけられる。そのクーデター後の展開は衝撃
的だ。
人は政治に翻弄され、植えつけられたイデオロギーを自分の考え
であるかのように思い込まされる。そしてそのことに気づく人は少
ない。子供たちはまだイデオロギーに染まっておらず、階層を越え
て人と人として付き合うことができる。ゴンサロやペドロたちの年
齢(おそらく13歳くらいか)は微妙な年齢、その年齢で社会が掲げ
るイデオロギーが大きく変わるという経験をするというのはいかな
るものか。
この映画で描かれているのは政治の大変動という劇的な出来事だ
が、同時にその過程で経験する日常の小さな出来事によっても子供
の考えや行動が影響されるということも描かれている。親や先生と
いった身近な大人の行動や言葉に秘められたイデオロギーが子供の
考え方を形成して行ってしまう。この映画の重苦しい終わり方を見
て、自分の言葉や行動に責任を持つことの重要さに改めて気づく。
70年代にチリで起きたことを知る人は少ないけれど、歴史から学べ
ることは学ぶべきだ。軽率な発言は常に無知から生じる。自分の無
知を知り、学ぶ努力を怠らなければいくらかはマシになるのかもし
れない。
少年は経験によって成長した。しかし失ったものも大きい。その
ことから学べることは多い。
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『マチュカ~僕らと革命~』
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【ワールド・チルドレン・シネマ】というシリーズみたい
『ジョッキーを夢見る子供たち』
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